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「証拠がないと想像の世界になる?」

   イギリス人女性ルーシー・ブラックマンさんら10人の女性への準婦女暴行に問われた織原城二被告(54)に、東京地裁は最高刑の「無期懲役」を言い渡したが、ルーシーさんについては「無罪」だった。

   8人については、犯行のビデオがあった。オーストラリア人女性(死亡)ではビデオと薬物があったが、ルーシーさんについては死因も不明で物的証拠もなかった。容疑者がルーシーさんをマンションに連れ込んだことは認めているのに、「疑わしきは罰せず」というわけだ。

   来日した父親のティムさん(53)、妹のソフィーさん(26)は会見で、「(無期判決での)喜びは、無罪で一気に消えた」と落胆を隠せなかった。

   解説は、事件当時の東京地検次席検事だった上田廣一氏が出たが、これが全然ダメ。「事実認定の難しさ」とか一般論や判決をなぞるばかりで、話が一向に深まらない。

   小倉智昭が「証拠がないと、想像の世界になってしまうのか」と聞いても、「状況証拠の積み上げで犯罪を認定することもある」と。そんなことはだれでも知ってる。今回はそれが認められなかった。聞きたいのはその先だよ。

   デーブ・スペクターが「無期でも実際は何年くらいで出てくるか」と聞いたが、「平均20年くらい」とだけ。

   にしても、この織原という男、不動産管理会社社長というが、えたいが知れない。金だけはあるらしく、弁護士20人、被害者に金を払い、ティムさんには1億円余を渡したともいう。出てくる写真も古ぼけたモノクロのコピーらしきものばかり。これも珍しいことだ。