高野連は大阪市内で緊急の全国理事会を開いて記者会見。発表した内容はあれれ。
1週間前の‘お達し’を撤回します。なかったことにします――四文字熟語でいうと「朝令暮改」。「高野連の記者会見は、正直いってグズグズでした」笠井信輔のゆったりした口調には皮肉がこめられている。
※台所事情のよくない野球特待生は、奨学金をもらってもいいよ。
※野球部の部長さんも責任をとって辞めなくていいよ。
それでも高野連の脇村春夫会長は強調した。「マスコミや文科省の伊吹大臣などから批判されました。それでも、野球憲章を守る姿勢は変えません」。
あれま。批判の嵐を浴びたので、野球憲章をちゃらにしたんでしょ。撤回したんでしょ。その言い訳がグズグズなんです。
週刊誌の広告コピー。「特待生8千人の首を狩ったラスプーチン」「甲子園を食い物にする利権集団」「アホバカ高野連、退学続出 特待生8000人の半分は不良になる」・・・それでも「野球憲章を守る」と力説するうんざり体質。
小倉智昭がいう。「そもそも高野連とは誰が、どこの出身者がやっているのか。そこがカギですね」。
具体的にいえば朝日新聞社。「夏の甲子園」の報道が紙面的にも営業的にとてもおいしい。だからすべての甲子園児を、清く正しい美しいヒーローにしたいのだ。すなわち朝日新聞社=高野連。このべったり関係が今回の問題の主犯。
「野球特待生がダメになったことから、これからは野球のレベルの高い人はみんなビンボーということになる。こう前向きに考えるしかないね」小倉智昭も皮肉まじりのコメントだ。