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「こんなことをやっているのは、ろくな部隊じゃない」

   同じ上司でも、こんな上司に当たったら、お先真っ暗な人生。北海道の航空自衛隊の基地内で、女性自衛官(21)が上官のA3曹(32)に強姦まがいの行為を受けた上、退職を迫られたとして国を提訴した事件を取り上げた。これにはスタジオ内に怒りが広がった。

   北海道の強姦まがいのセクハラ事件といえば、まだ生々しいのが当麻農協幹部による事件。今回の空自の事件と似ているのは、被害者の女性が事件後、組織内で“村八分”的な嫌がらせを受けている点だ。

   弁護士の話などによると、A3曹に深夜、呼び出された女性自衛官がボイラー室に行くと泥酔したA3曹に服を脱がされ、3曹自ら全裸になって、強姦まがいの「犯罪行為」を受けた。しかも、事はここで終わらず、別の上官に相談したのを契機に隊内で様々な嫌がらせが始まり、挙句は「『物置みたいなところ』へ行け」と命令され、退職を迫られたという。

   空自では、警務隊がA3曹を捜査中、「物置みたいなところ」へ行けという命令は否定している。コメンテーターの原田大二郎は「こんなことをやっているのは、ろくな部隊ではない。規律が大事ということが分かっていない。防衛省になったんだから、大臣がまず動かなければ」と怒る。

   弁護士の石丸幸人も「(空自が一部否定していることについて)被害者の供述の中身を読んだが、具体的で信ぴょう性が高い」と、空自の対応に疑問を投げている。

   こうした旧軍隊と似たような隠ぺい体質がまだ残っている限り、防衛省の昇格に諸手を挙げて賛成とはいかないだろう。全貌を明らかにしきちっと対処すべきだ。