見切り発車でGO! 国民投票法が成立しようとしている。
とくダネ!はこの問題についておよそ30分かけてクールなスタジオ・トーク。朝のワイドショーだから、内容はどうしても「そもそも、なんで?どうして?どんな風に?」ということになる。
ゲストは自民党の船田元議員(衆院憲法調査特別委員会自民党理事)。ていねいにわかりやすくをモットーにした説明ぶりだった。「憲法の不備な点を見直す機会にしましょうということです」
結果、内容ともに安倍政権のスポークスマンであることには変わりはない。
憲法改正につながる重要法案なのに審議時間がたったの58時間。過去の消費税や教育基本法、郵政民営化などと比べて時間が半分に過ぎない。
「安倍さんが急がせたわけでしょ。参院選の争点にしようと」(小倉)
「違います。国会で審議する前に、与野党で設計するための助走時間にかなりの時間を」(船田)
「密室で?」(小倉)
「はい、そうなりますね」(船田)
番組が1000人アンケートした。民法では20歳が成年だけど、国民投票法案によると18歳から投票権がある。どう思う?
賛成=46% 反対=24.7% どちらともいえない=29.3%
「若い人の意見も聞こうよ、というのはいいこととして、酒やタバコ、刑事処分や実名報道はどうなるの」(小倉)
「酒やタバコなどを一緒にするのは本末転倒です。でも、この投票での違反者はどうするのかとなれば、やはり刑法でということになり法整備する必要があります」(船田)
こんな大問題は30分の朝のワイドショーでは「流れ」を雰囲気として切りとるのがやっとこさだ。「議論する時間が3年ある」・・・といっても、国民投票で賛成が多数意見になればという前提だ。議論は投票で確定してから?
小倉智昭は「3年間で国民がどう考えるかだね」というが、やはりそこはテレビ。番組内の30分では‘審議’は尽せない。しかし、問題提起として取りあげたことは評価したい。