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「いつもの東国原知事とはちょっと違う」

   おや、宗旨替え? 先週の定例記者会見で、来る参院選は「中立」を表明していた東国原宮崎県知事の発言が話題を投げている。昨日の自民党県連定期大会で、招待された知事が発言した中身のことだ。

   知事にとって元は「政敵」のはずだが、招待した県連側は「人気の知事と共に手を携えていきたい」との意図。その気持ちを汲んだのか、東国原知事は挨拶で「(日本が)今日の繁栄あるのも責任政党であった自民党の方々のこの60年間の取り組み、ご尽力によるものと考えております」。

   かつて自民党の派閥の領袖が、何かの挨拶で自慢げに話していた中身と瓜二つ。続けて、知事は「安倍首相はアンシャン・レジューム(旧制度)とおっしゃっていますが、我々も真摯にそれを取り組まねばなりません。よき後輩、息子として暖かく・・・」

   週刊朝日編集長の山口一臣は「いつもの東国原知事と違う。彼は目的意識がはっきりしているので、(県議会もあり)雪解けを演出したかったのだと思いますよ」。雪解けというより、雪が溶けて自民党の土壌に浸みこんだような文言を使うとは驚く。