<年金はどうしてくれるんだ!!>与野党国会議員による生討論。スタジオは騒然とした。
それぞれが「わが党は・・」のスタンスを主張するばかり。解決に向けた具体的な意見はゼロだった。
国民が納得する、安心できるような議論には至らなかった。
参加者を列挙しよう。自民党・丹羽雄哉。民主党・菅直人。公明党・福島豊。共産党・小池晃。社民党・福島みずほ。国民新党・糸川正晃の各議員。
最初の質問はフリップで「年金は頼りにしていいのか?」
YES=自民、公明、国民新党。
NO=民主、共産、社民。
「頼りにはしたいのだが、透明性や信頼性がない現行のシステムでは残念ながらNOといわざるをえない」(菅直人)
なぜ、いまごろになって'ズサン社保庁'が取り沙汰されるのか。チェックしていなかったのか。国民はまずその点を知りたい。
「国民は汗水流してお国を信じた。その責任を認めますか!」とみのもんたも声を荒げる。
「官僚の体質ですね。私も厚生大臣をやったけど、とにかく必要な情報が上がってこない。私は何も知らされていなかった」(丹羽雄哉)
実状を熟知している官僚は、自分たちの責任になることを大臣だろうが、国会議員だろうが誰にも報告しない。・・・だから? 疑問が残る。
官僚は国家公務員共済という年金がある。だから国民年金のことなんか、知ったこっちゃない――いいすぎだろうか。
与野党の駆け引きを聞いているばかりでは、国民の不信感は少しも解消されない。
高齢化社会――年金の一本化――が叫ばれて5年以上になる。「組合が強くて現場はいうことを聞かない親方日の丸」(丹羽雄哉)・・・こんなお役所事情をいちいち議論していたのでは、「救済」はますますのろのろ鈍行列車になってしまう。
スタジオ討論でもっともインパクトがあったのはみのもんただった。
<公的年金は、将来の経済社会がどのように変わろうとも、やがて訪れる長い老後の収入確保を約束できる唯一のもの>(社保庁のHPのウタイ文句)
このフリップを何度も何度も議員たちに示して、視聴者に向かって読みあげた。立法府は原点に返って国民を守れ・・・
「これは国民の責任ですよ。しかし、こんな事態を許してきた国会にはもっともっと責任を感じとってもらいたい」いつになく声を荒げた。