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「ある程度利益を上げないと...」

   昨日の『とくダネ!』で小倉が「皆が叩いてばかりいては・・・」と、生出演したグッドウィル・グループの折口雅博会長をかばったのは既報のとおりだが、今朝もコムスン問題。番組の趣旨は、驚くべきコムスンの利益追求の実態なのだが、小倉キャスターやコメンテーターのコメントはまるで逆。いったいどういうこと?

   番組では、度の過ぎたコムスンの利益追求について、現場からの証言とコムスンの樋口公一社長による社員への指示文書と取り上げた。介護本来より利益追求で、「売り上げを伸ばせ。客をたくさん確保せよ」と、上から毎朝メールで指示が来て、数字をあげてノルマを課せられる実態を現場の証言をもとに明らかにした。

   また、樋口社長が「良いケアをしていればお客が増えるというのは幻想だ」と、従業員を叱咤する社内文書を明かした。報告する笠井信輔アナウンサーは「昨日の折口会長は、自分が述べていることと実態のズレに涙したのではと思います」と、コメントするほど内情は唖然とするもの。

   しかし、ニューズウィーク日本語版編集長の竹田圭吾は「『介護をやるには利益を追求すな』というのはムリ。民間にまかせた以上、利益の追求をしないと」、小倉も「ある程度、利益を上げないとやっていけない」とコメント。

   民間企業が利益追求するのは当然だ。番組は、度外れた、拝金主義的なコムスンの利益追求を問題視して取り上げたのだろう。コメントで番組の趣旨がぼやけた。