J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

「熱中症という名前に問題がある」

   「梅雨でもご用心!」と番組は言う。熱中症(体内に熱がこもることで起きるさまざまな症状)発生の要因のひとつが湿気であり、梅雨の(それほど暑くない)時期でも油断がならないそうだ。まあ、東京はすでに真夏なので「梅雨でも」の断りはすでに蛇足となっているのだが…。

   作家の若一光司は「熱中症という名前に問題がある」と主張した。「なにかに熱中してなかったら、ならないという雰囲気がある。そこまで熱中してないから大丈夫、という」

   では、辞書では熱中症とほぼ同義語とされている「日射病」や「熱射病」のほうがいいだろうか。しかし、これらは太陽の日差しのせいで起きる病気という感じがする。「熱中症」は高温・多湿であれば起きる可能性があるのだから、これも不正確な言い方だということになってしまいそうだ。

   なにかに最適な言葉を見つけるのは難しい。疑い出すときりがなくなる。ここで「最適」という言葉が本当に「最適」なのかすらも疑わしいのだ。