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モデル山口小夜子が急逝「悠々と三途の川を渡っていく?」

   永遠のトップモデル、女優、ダンサーの山口小夜子が急性肺炎で8月14日に亡くなっていたことがわかった。

しばらく見つからなかったのは、すごく寂しい

   1972年にパリコレでデビュー以来、黒い髪、切れ長の瞳がトレードマーク。日本人としても特異なら、世界でも「神秘的」ともてはやされた。77年には「Newsweek」で世界のトップモデル6人に選ばれるなど、30年以上にわたって、トップの座を確保し続けた。

   近年は、女優としても活躍。2001年には映画「ピストル・オペラ」(鈴木清順監督)に出演。また今年公開され、遺作となった「馬頭琴夜想曲」(木村威夫監督)では、衣装もメイクも自分で演出する入れ込みようだったという。

   スタジオには、30年前にロンドンで作られた「小夜子マネキン」が持ち込まれた。日本には3体しかないという。しかし、日常が伝えられることの少ない人だけに、関係者のコメントが印象的だった。

   デザイナーの高田賢三氏は「とても神秘的な魅力があり、常にかがやいていました」

   鈴木監督は「オーバーな芝居をしても決しておかしくない、日本ではまれな女優さん」と。しかし素顔は気さくで「宴会のときでも料理を取り寄せてくれたりする。ああいう人だからそんなことしないと思ってたら」

   木村監督は「馬頭琴を弾いていながら、自分の姿がまた違う形で踊っているようなカットがある。それがなかなかいいんだよね。雲の中でね。最後を象徴しているような動きだった」「あの方なら、悠々と三途の川を渡っていくんじゃないの。さらばっていいながら、派手で華やかでメソメソしないで堂々たるですよ」

   小倉智昭は「57歳と聞いて、モデルとしてまだ現役だったとはすごいひとだったんだなと。なんでこんな亡くなり方をしたんですかね?」といったが、佐々木恭子も「しばらく見つからなかったというのも、すごく寂しいなと思いますね」。

   死の状況の詳しいことはわからず。バックに流れる華やかなパリコレや映画のシーンとの落差が、たしかに大きすぎる。

   室井佑月は「かっこいいですよね。年齢不詳で、三途の川を悠々と渡っていくでしょうなんて、最高の誉め言葉ですよ」