とくダネ!の今週のシリーズ特集は「地球環境プロジェクト」。本日は地球温暖化による海面上昇の問題を取り上げた。
国連の気候変動による政府間パネルによると<今後100年で最低18センチ、最大で59センチの海水が上がる>・・・現実にはすでに影響が出ている。
太平洋圏の島国ツバルでは、全国の1.1万人の国民が家を離れ、ニュージーランドへ移住する。危機は島国だけではない。世界中の海抜高度が低い地域が水没の危機に直面すると指摘されている。
番組はもともと干拓地だったオランダの対策を取材した。国土の30%がゼロメートルの同国は、古くから風車を利用した治水対策の先進国だ。
海水に沈まない――つまり家屋全体が浮く仕組みになっている「水上ハウス」が大人気だそうだ。カメラがモデル・ハウスに入ると電気、ガス、水道完備でフツーの家と変わりはない環境のモダンな作り。値段は9600万円。
従来からボート・ハウスがある。土地の値段が高いために、運河に浮かんでいるボートに定住するわけだが、これらもおよそ1DK、ライフライン付きで2000万円~3000万円。
将来的には1万人以上が住む巨大な水上都市計画もあるらしいが、人口1600万人の国だ。比率からいえば、ほんのわずかな富裕層だけが水没をまぬがれるという構図だ。
番組は<いま地球上で起きている異変。私たちはその事実を本当に知っているのか>と深刻な地球温暖化をウタっているが、これはまったく違う。旅番組「オランダのボート・ハウス事情」であった。
現地の人の「私たちはいままで水を支配してきた。これからは水とともに生きなきゃ」という言葉が空しく聞こえた。
「ニホンの河川だったら、台風があったりして流されちゃうよ」(小倉智昭)
オランダのアイディアに学ぶ海水温上昇対策・・・わかったことは台風も地震もあるニホンとは関係のない情報でした。それとボート・ハウスの値段の高さでした。
「地球環境プロジェクト」には期待したが、これにはガックシ。