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迷惑だと怒る「ほかの」吉兆 でも「大丈夫」宣言は?

   ダイナスティ(名門)の崩壊を野次馬的に見物するのは、けっこう楽しいものだ。ファッションブランドで後継兄弟の骨肉の争いが起きたり、芸能人の息子が覚せい剤で逮捕されたり。

すごく怒ってた

   いま日本でもっとも話題の多い料理店「船場吉兆」にしても、これだけニュースになるのは、社長が「あり得ない」と否定していた料亭内料理での産地偽装(佐賀県産牛などを但馬牛としていた)がバレるなどの話の広がりに加え、「創業者は立派でも、やっぱボンボンの2代目、3代目はね…うんうん」的要素が大きいのかもしれない。そうした物語は、じつによく腑に落ちる。

   今日の番組では不肖の2代目を、他の兄弟から切り離していた。「ほかの吉兆グループは(船場吉兆に)怒ってるでしょうねえ」と司会のみのもんたが言えば、「実際、(インタビューで)すごく怒ってた」と杉尾秀哉・TBS解説委員。

   後になって、その模様が放映される。「素直に認めてほしい」「同じ吉兆グループとして残念だ」といったコメントが続々と読み上げられ、京都吉兆の女将は、心ないメールが届くと涙ながらに激白。

   筆者的には「ウチは大丈夫。やってません」的宣言がなかったのが気になった。こっちにも火の粉が飛んできたら困るというような、ちょっと腰のひけた感じが漂っていたんである。