きょう正式に発表される。北京オリンピックの馬術団体の代表メンバーに、日本史上最高齢の67歳の法華津寛さんが内定した。「勇気づけられるな」「まだまだ、わたしもがんばらないと」と、街行く同世代のお父さんたちも口をそろえる。久々に明るいお話。
ちょっと年下のみのもんたもうれしそうだ。「『朝ズバッ』見ているお父さんお母さんへのプレゼントですよ」
法華津さんは、昭和16(1941) 年生まれの現在66歳。北京五輪のときは67歳になる。馬術生活は長い。医療機器メーカーの社長を続けながら、毎朝4時半に馬場へ通って練習したという。
23歳のとき、東京オリンピックに出場して、障害飛越で40位だった。以後、84年のロスでは補欠、88年ソウルで出場予定だったが、馬が検疫にひっかかり断念。北京は、東京から数えて実に44年ぶりとなる。
ご本人はいま、単身ドイツのアーヘンにいる。03年に定年になり、さらにワザをみがくために移った。馬場馬術という、人馬一体で規定の演技をいかに美しく行うかを競う競技。馬がステップを踏むような、踊るような、馬場上のフィギュアともいわれるもの。ドイツのレベルが高い。
カメラが厩舎に法華津さんを訪ねた。
「毎日の練習で少しづつ進歩しているという意識があったことが、続けられた理由かな」と淡々と話す。五輪の抱負でも「いままでの一番上にいけるんじゃないかな」
アーチェリーでアテネ五輪銀メダルの山本博さん(45)は「ありがとうございます、法華津さんという感じ。法華津さんの年までやるぞという心の支えになる」という。
法華津さんを支える妻の元子さん(60)は、「仕事を凄く一生懸命する人でしたから、だったら一番好きなことをする権利があると思った」そうだ。
「昭和10年代生まれかぁ」とみのがため息。
小宮一慶が「いいですね。勇気をいただきました。がんばろう」
川戸恵子は「ゴルフのシニアでがんばってる方も多いでしょ。はにかみ王子ばかりじゃなくて、こういう世代にもがんばってもらいたい」
では、同世代にだれがいるか。みのが、思わせぶりにフリップをめくる。
渡哲也、石坂浩二、萩本欽一、徳光和夫ときて、さらに1人。これがイビチャ・オシム。
なーんだ、みんなバリバリの現役ではないか。