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Jパワー株問題 「中止勧告」へ対する異論

   6時前の新聞チェックコーナーで、司会のみのもんたが「中止の方向に持って行ったのはどうして?」と疑問を持ったのは電力卸売り企業で原発も開発するJパワー(電源開発)株のニュース。すでに9.9%を保有するイギリスの投資ファンドが20%まで買い増ししようとしたところ、政府が安全保障上の理由などから、取りやめさせるべく勧告したのである。

どうして?

   この日のコメンテイターで経済系ジャーナリスト嶌信彦の見解を聞いてみよう。嶌にはいろいろな肩書きがあるが、日本の諸問題に対する諸外国(とくに欧米)の反応を予想する専門家でもある。

   嶌によると、どこの国でも公共の秩序や安全保障にかかわる問題では、株の取得を規制している。今回の件も「世界的に納得を得られる」普通の行為。日本市場の閉鎖性を示すものではなく、海外からの投資がなくなるといったことはない。

   しかし、このごろ嶌との対決姿勢を強めるもう1人のコメンテイター高木美也子・日本大学教授が「そもそも」論で口を出す。もともとJパワーが株を公開して市場に出てこなければよかったんじゃ!?

   「いや、資金調達のために株式公開は必要」と嶌。「んーでも、安全性を考えるとそれでいいのか」と高木。みのが引き取らなければ堂々めぐりがいつまでも続きそうだった。