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パンダのリンリン「いいタイミングで死んだ」

   大村正樹レポーターによると、チベット問題が起きてから、胡錦濤主席が最初に訪れる国が日本とのこと。

雰囲気づくりかもしれません

   しかも、「滞在5日間は結構、長い」(小倉智昭)。上村幸治・獨協大学教授は、「訪日はもちろん重要だが、国際的批判にさらされている中国としては、それをかわしたい、イメージを変えたい」ところだという。

   で、来日した胡主席が「いの一番」(大村)に投じた武器はやはりパンダ。昨5月6日夜、日比谷・松本楼で行われた会食会の席で、主席が「研究目的のための貸与」を言明したようだ。年間1億円のレンタルらしいとの話もある。いわゆる「暖春外交」の手始めか。

   これを受けて、福田首相が、チベットばかりでなく、ギョーザ、東シナ海のガス田など両国間に横たわる諸問題について、どれだけのことを言えるのか。ポイントはその一点になろう。上村教授は、「具体的な話は出ないと思う。話をつないで行きましょうとなるのではないか」という見方。「雰囲気づくりかもしれません」(小倉)。

   他局のニュースワイドで、あるコメンテーターが言っていたように、「リンリンには悪いけど、いいタイミングで死んだ」と両首脳に思わせるだけに終わらないように期待したいが……。