動画投稿サイトの米YouTube(ユーチューブ)に先週、新しい編集機能「Video Annotations」が加わった。国内では『吹き出し』機能などと紹介されているようだ。
これは投稿者が動画をアップロードした後、パワーポイントと似たような簡単操作で、アノテーション(吹き出し風のコメントや注釈、囲み)を追加できるもの。吹き出しコメントというと、ニコニコ動画のように閲覧者が自由にコメントができそうな気がしてしまうが、ビデオ・アノテーションズはあくまで投稿者だけが使える機能である。
アノテーションでは、文字を載せると同時に他の動画へリンクを貼ることができる。この機能を使った初の動画だという「Interactive card trick」は登場から約1週間で450万回以上再生のメガヒットになっている。
さっそく再生してみると、画面に現れたのは1人のマジシャン。6枚のトランプ絵札を見せ、閲覧者はそのなかから好きなカードを1枚記憶する。次にマジシャンは、カードを裏返して並べ、1枚だけ選ばせる。
そして驚くべきことには、閲覧者がどれを選んでも、先に記憶したカードが出てくるというのだ。画面上のカードそれぞれからリンクが張られ、続きの動画が直接見られるようになっている。
すると…驚きの結末が!? 大変な注目を浴びたマジック動画だが、寄せられたコメントは厳しい意見が多く、ほとんど酷評一色となってしまっている。動画の趣旨を尊重して詳細は伏せるが、トリックがすぐにわかってしまう点が不評のようだ。
なお、このアノテーション機能はベータ版として公開されており、対応する言語は現在のところ英語のみ。また埋め込みや全画面再生では使えない。いずれも将来的には対応予定だという。