<テレビウォッチ>「後期高齢者(長寿)医療制度の凍結」に執念を燃やすみのもんた、今朝はついに、スタジオで「朝ズバッ! 国会」を開いた。招かれたのは、「見直し」の与党から2人、「廃止」の野党から4人の、「論客といわれる皆さん」(みの)。
山口の衆院補選、沖縄県議選で勝った野党陣営は、「民意」はこちらにある、とばかり攻める。みのも、2つの選挙結果は「後期高齢者」への反発ではないか、と与党に迫る。「そういう雰囲気は感じます……感情的な面も少なくないのではないか。時間をかけて国民の理解を得たい」が、自民党の答え。
みの「見直し、見直し、見直し、を続けていかざるを得ないのはナゼ?」
自民「きめ細かい、温かみのある措置を施したい」
野党陣営の攻撃材料は、つまるところ、「75才=姥捨て山」論だ。そこで線引きする理由は何か。コメンテーターの嶌信彦もこれに同調して、「理屈がつけられないのでは。お年寄りがキズついている」と疑問を呈する。
自民「体のいろいろなところに調子の悪い部分が出てくる。そこに重点的に手厚く医療サービスしようと……ひとつの割り切りだと考えてほしい」
説得力があるとはとてもいえない。
制度開始を受けて保険料が増したと答えた75才以上の人が41%、減ったとする人が7%という、全日本民医連のアンケートをナレーションが伝え、みのが、負担増の割合は低所得層の方が、高所得層より多い、という厚労省の試算を示すと、与党席からは声もなかった。
MCが凍結派なので、こういう展開は予想されなくもないが、与党の旗色の悪さだけが目立った。