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ブッシュへ「靴投げ」記者 「とんでもない」か「よくやった」か

   <テレビウォッチ>冒頭のニュースはブッシュ大統領の『受難』。小倉智昭が微苦笑しながら「とんだ災難に遭ったそうです」と言った。

最大の屈辱だそうです

   突然、イラク入りして同国のマリキ首相とともに会見に臨んだ米大統領に、テレビ局の記者が、靴を矢つぎ早に2度、投げつけたのだ。1投目は「これはイラク人からの贈り物だ、サヨナラのキスだ、このイヌ野郎!」、2投目は「これは未亡人、孤児、そしてイラクで殺された人々からだ!」と叫んで。番組が流した映像を見ると、大統領は上手く身をすくめて靴をかわすが、隣の首相は立ちすくむのみ。ちょっと眉をひそめて口を開けた、呆然とした表情が印象的。

   大統領は「いまの靴のサイズは28だった」とジョークで紛らそうとしたらしいが、なんとも寒い。

   状況を説明した笠井信輔は「アラビアの文化では靴底は最大の屈辱だそうです」と話す。小倉は「大量の化学兵器があるといってイラクに戦争を仕掛けたわけだけど、どう探しても化学兵器は出てこなかった。どうやって責任をとってくれるんだって……ブッシュ大統領にとっては最大の汚点になってしまったのかもわかりません」と述べる。

   退任前に、『お詫び』の意を示したかったのかもしれないが、とんだお返しを受けた形だ。

   イラク政府としても、会見に出席する記者のチェックくらいはするのだろうけど、まさか靴を投げるとは思いもしなかっただろう。笠井によると、イラクのマスコミでは今、『靴投げ記者』が、今後どうなって行くのかが話題になっているという。