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給付金2兆円が浮き彫りにした 「税金の使い道」のいびつ

   <テレビウォッチ>冒頭、小倉智昭が「くどいようですが、また同じ話をするかも分かりません」と切り出す。何かと思ったら定額給付金への異議だった。

どうにかならない?

   共同通信が伝える「特養ホーム 待機38万人超」というデータを示し、「皆さん、1人1万2000円とか2万円とかで判断するので、2兆円はそんなに大きくないとお考えでしょうが、1億円の家が2万戸建つんです。もしも特養が仮に20億で出来るとすれば1000軒の特養が建つんです。47都道府県にいくつの特養ができますか……」と、何日か前に聞いたのと同じような論を繰り返す。

   そして、「いまだにこんなことを言ってちゃいけませんかね」と吐きだす。佐々木恭子が「確かに目の前でお金を貰うのはうれしいですけど、介護とか医療とか保育園が足りないとかいう社会の弱いところに使ってもらった方が効果的だという気がします」と、小倉寄りの意見を述べる。すると、笠井信輔は「どの立場に立つかということなんでしょうね」として「給付金が絶対必要と訴える視聴者の皆さんも相当の数いらっしゃるそれとは別に福祉の立場があるんじゃないかと(いう方もいらっしゃる)。2兆円という額がまとまって何かに使われるという話が国から出るなんてことはめったにない」とバランスをとる。

   竹田圭吾は「今やろうとしている定額給付金って強制的に国民に借金させて、あとで税金で回収するやり方だから、ムダといえばムダ……でも、1軒2億でも1万施設しか出来ないから、まだまだ足りない」と相変わらず冷静。この数字について小倉は軽く同意、「もう一度どうにかならないものでしょうか」と未練がましく結んだ。