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顔写真公開は抑止力になるか 振り込め詐欺「出し子」の10人

   <テレビウォッチ>警視庁が2月16日、振り込め詐欺の「出し子役」とみられる10人の写真を公開したのを番組が取り上げた。

全部出せばいい

   10人は、2008年発生した振り込め詐欺で、銀行やコンビニのATMから現金を引き出していた男の「出し子」たち。

   「出し子」とは、銀行やコンビニのATMから金を引き出す役で、インターネットや携帯電話の募集に応じた「闇のアルバイト」。

   詐欺集団の中枢と「出し子」とは、直接結びつかないように巧妙化する傾向にあるが、末端の「出し子」でも公開すれば「捕まったら大変重い罪になるので止めようとなる」(宇都宮健児弁護士)という。

   その重い罪とは、「出し子」の場合、詐欺罪ではなく窃盗罪にあたるという。

   ただし、「写真を公開しても必ず摘発に結びつけないとプレッシャーにならない」(宇都宮弁護士)ことも確かだ。

   で、写真の鮮明度だが、ニット帽やサングラス、マスクをしている者もいるが、いずれも顔の特徴がはっきり映っており、公開によって摘発される可能性は高い。

   ただ、10人の中には昨2008年3月中旬から下旬にかけて66回、1270万円引き出した「出し子」もおり、なぜもっと早く写真を公開できなかったのか疑問もわく。

   警視庁はHPで写真を公開するほか、銀行やコンビニに貼って一般の協力を呼び掛けるとしている。

   が、テリー伊藤は「はっきり顔がわかる。都バスや電車など、もっといろんなところで公開すればいい」。

   司会の加藤浩次も「ATMで撮れているなら全部出せばいい」と、遅まきの公開にやはり焦れったそう。