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厚労省VS防衛省VS農水省… お役所動画「人気争い」の勝者

   医療・介護、年金、雇用などなど、さまざまな問題を抱えて、何かと話題になることの多い厚生労働省が2月上旬、動画サイトのYouTube(ユーチューブ)に専用ページ「厚生労働省動画チャンネル」を開設。同省の施策等を動画で紹介していくという。

   しかし、一部報道によると、アクセスが伸び悩んでいるとのことで、人気動画への道は険しいようである。当探偵社が取り上げるには力不足なのだが、激励の意味もこめて、さっそく同チャンネルを調査に訪れた。

   まず目についたのは、チャンネル内のスカスカ、閑散ぶりだ。2月17日現在、動画はまだ3本しかアップされていない。開設に当たっての舛添大臣からのメッセージ動画「舛添厚生労働大臣からのご挨拶」は、約2万の再生数をマークして、この手の動画としては人気の部類。でも、あとの2つ(でメインのはずの)「施策説明」はそれぞれ2000程度だ。

   「採用内定を取り消された学生の方へ 」は、やや緊張気味にも映る若年者雇用対策室長が、1人で5分間にわたって、採用内定問題についての取り組みを説明し続けている。「顔の見える官僚」を体現する意欲作である。

   再生時間14分間の「輸入食品の安全確保を目指して~検疫所の仕事~」はいかにも広報ビデオの趣で、以前からの有り物と見られる。

   動画も少なければ、「友だち」も少ないらしく、ページの「友だち」リストに載ってるのは、文部科学省と防衛省だけ。このほかに法務省や農林水産省もチャンネルを開設してるが、なぜか厚労省のお友だちではないらしい。なお、農水省による食料問題の啓発的動画「Ensuring the Future of Food」は再生数8万を超え、現在お役所系で一番の人気動画となっている。

OP・コンチーネ