<テレビウォッチ> 北朝鮮のミサイル発射が迫って、イージス艦が出動し、PAC3迎撃ミサイルが配備された。
東京・市ヶ谷の自衛隊駐屯地に2基。周囲を有刺鉄線で囲んであるが、すぐわきには団地が並び、ジョギング姿が見える。大村正樹が団地のベランダからレポートしていた。なんとも奇妙な光景だ。
小倉智昭が、「(秋田へ向かった輸送車)3台のうち1台が道に迷ったそうだけど、そんなPAC3で大丈夫?」と冷やかす。
大村は「初めての実践配備で混乱しているようですが……天候からみると、発射は4月6、7、8日になりそうだ」という。その日付の下に数字がならんでいる。巡に11、219、115とある。「なんだかわかりますか?」
これが、当日秋田などでの小中学校の入学式の数。こういう数字の出し方はいただけない。危機意識をもたせるにはいいかもしれないが、その筋のシナリオのにおいもふんぷんだ。
衛星画像では、準備中のミサイルはテポドン2号らしい。長さ35メートルで前回は2段式だったのが3段になっている。射程が伸びているのは確かで、まあ衛星用もありうる。
小倉は、「北は衛星だといっているが、信じたいですけど」
竹田圭吾は、「北も日本もどこまで本気か疑わしい。ミサイル防衛システムを広げたいアメリカと防衛予算とりたい日本とミサイルを売り込みたい北と、一緒になってデモしているような感じがある。不足の事態に備えは必要だが、騒ぎ過ぎ」という。
迎撃についても、「湾岸戦争のとき、PAC2はイラクのスカッドを外しまくっていた」と。その通り。あれは物笑いになった。しかも、撃ち落としても破片は落ちてくる。毒ガスなら何の役にも立たないといわれたものだ。
小倉も「また政府筋が、打ち上げてからでいいといったり、迎撃ミサイルは当たらないといったり、おかしな話」「麻生さんは、打ち上げたら経済制裁といってるが、打ち上げる前にやるべきでは?」
竹田は「それができないから、こうなってる。実際どうなるか、後々の参考にはなるでしょうけど」
計算通り日本海と太平洋に落ちれば、それでよし。たとえ軌道がずれたとしても、迎撃の基本は、弾道をコンピューターが計算できること。それでも命中率がどうとかいってる。