<ハリー・ポッターと謎のプリンス>ホグワーツの6年生になったハリー。彼はマルフォイがブォルデモートの一味だと疑うが、なかなか実態を掴むことができないでいる。そんな中、ダンブルドアはブォルデモートの裏を探るため、重要な手掛かりを知っていると思われる、スラグホーンをハリーに接触させる。そこで、秘密を探り出したハリーとダンブルドアは新たな行動に出たのだが……。
ハリーポッターシリーズも、はや6作目となる今回。7作目が最終章になるということもあり、結末に迫る物語が注目されている。
まず、感じるのはハリー、ロン、ハーマイオニーが大人に成長していることにびっくり。11歳前後で、「ハリーポッターと賢者の石」に出ていた3人は、幼い感じで子供の印象が強かった。しかし、今作では学生服に違和感があるぐらいに大きく成長している。特にハーマイオニー役のエマは、美しい大人の女性に変身していて、マスコミも大騒ぎ。そんなハーマイオニーが恋に落ちて嫉妬!? する場面もあるので、恋のお相手をぜひ劇場で確かめてみよう。
中盤でいつも楽しませてくれるのが、クィディッチの迫力あるシーン。今回はロンが大活躍して見事恋もゲットしてしまうのだが、スピード感があり迫力のある試合模様は今回も見どころの1つだ。ハリーを苦しめるマルフォイもすっかり大人になっている。彼の悪役もすっかり板についているのだが、今作ではさらに圧迫感のある演技で悪役をかっこよく演じている。
今作では、ハリー、ロン、ハーマイオニー3人の主要人物にそれぞれ見せ場がある。ロマンスや謎を解き明かすシーンが多くなっていて、今までにない物語展開になっているように思う。個人的には、魔物との戦闘シーンや魔法での対決シーンなど迫力のある見せ場がもう少しないと、ハリーポッターシリーズの良さが出ない気がする。
最終章の序章と考えてみれば、満足できるかもしれないが見ごたえはあまりないかも。終盤、物語が動き出してからはおもしろい展開になっている。
POCO
オススメ度:☆☆☆