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欲しいのはダムか金か 地域振興と税金優先度

テレビウォッチ>八ッ場ダム建設にカネを出してる1都5県の知事が、現地を視察。あらためて建設続行を訴えたという。もっとも、最近のANN世論調査では約7割がダム建設の見直しを支持してるといったこともあり、前原国交相も退く気配はない。

   スタジオのスパモニ・コメンテイター陣も、ダム建設にはあまり乗り気でないようであった。ジャーナリストの鳥越俊太郎は、国の予算で何をやるのかという「優先度の問題」だとする。「選挙でわかったことはダムが優先度が低いということ。人とか命とか、そういうことに使ってくれというのが、国民の大方の判断」

   「ダム推進派の方も当然いらっしゃる。ダムは必要だという論理的理由をハッキリ示してもらいたいなと」と小木逸平アナ。

   「治水利水で必要なケースもあるが、ダム工事が地域おこしにつながるので必要だということも」と作家の若一光司が言えば、「そっち(地域おこし)のほうが大きいんだよ」と鳥越が応じる。

   「どうやら、それが本音でね」と大沢孝征弁護士。「本当にダムが必要だというよりは、地域にカネが落ちてくることが望ましい、地域のためになるから推進という考え方の人がけっこういる」

   「ダム利権」による町おこしなどは唾棄すべき行為である、とはさすがに誰も言ってなかったが、そんな雰囲気ではあった。