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官僚の高笑いが聞こえる 郵政社長辞任を喜ぶ面々

<テレビウォッチ>西川善文・日本郵政社長の辞任について、みのもんたは、いたく同情的であった。三顧の礼をもって迎えられた人が、政権が変わったから、やり方が違う、といって辞めさせられるのは「ちょっと気の毒のような気がする……断腸の思いかもしれない」と言うのである。

   片山善博(前鳥取県知事)も政府の『処分』には疑問を呈する。「辞めるとすれば、役員任期がきたとか、悪いことをしたとか、失敗したとか、そういうときは辞めなきゃいけない。が、理由がオープンになっていない。どうして辞めなきゃいけないのかが、いまひとつ腑に落ちない」と話す。そして「事実上クビを切る以上、辞めさせる側が理由を明言すべき」とした。

   片山はさらに、「私が1番、気にしているのは、西川さんが辞めて喜んでいる人がいること」と述べ、「それは旧郵政省の官僚の人たちだ。官僚の高笑いが聞こえてくる。そうなると、官僚依存からの脱却という鳩山政権の旗印と矛盾することが起こり得る。官僚がのさばる可能性がある。そこに気をつけなきゃいけない」と続けた。

   後任社長は、元大蔵(現財務)次官に決まった。杉尾秀哉(TBS解説室長)の「これでまた国営の郵政に戻ってしまっては意味がない」という懸念がまともに思えてくる。