<テレビウォッチ>馬車馬のように毎日働き続けているが、苦にならない。
彼らはなぜそこまで、徹夜続きの仕事ができるのか。えらいな~。感心しちゃう。きっとこの仕事が好きで好きでたまんないのね!
……などと、徹夜明けの朝6時に、壁にかかった振り子時計を見ながらふと思う。
あ、まずい。
この数か月、考えてみればほぼ毎日徹夜状態が続いている。そろそろ体が限界を訴えてきているのかもしれない。やばいなぁ、もう三十路女だし今までのように無理がきかなくなっているのか……と、30秒しょんぼりしてみる。
イヤイヤそんなことはナイ! みんなカツカツに頑張っているんじゃ! 負けてはおれんのじゃぃ! と己に喝を入れ、眠気防止ドリンクをガブ飲み。そして、寒い3月の夜に窓を開け放ち外気を取り入れ、仕事再開と頬を叩いてみる。
やれやれとパソコンに改めて向かったものの、ちょっと気分転換も大事! とすぐに浮気ゴコロが出てきて、仕事仲間でもあるエッセイスト春乃れぃ女史のブログにアクセスしてみる。
彼女の波乱万丈で豊富な経験に裏打ちされたコメントは説得力があり、小生はバカみたいに会議で毎度毎度「へぇ~」「マジで~!?」を連発している。
その春乃女史が、なんと自伝的エッセイをウェブ上でオープンしているではないかっ!! コギャルブームを牽引し、一時代を作り上げた人気雑誌Cawaii!が装いも新たにウェブバージョンになって復活。そのサイトで彼女のエッセイが始まったのだ。
日頃、某ラジオ局で著名人が半生を語る番組を制作している小生にとって、彼女の自伝エッセイは大変興味深い。これまで俳優、音楽家、スポーツ、経済界などあらゆるジャンルで一時代を築いた人物100人ほどにインタビューさせていただき番組を作ってきた。
だが、どの方にも共通することがひとつある。それは、ご自身の子供時代や無名時代を美化されて話されることだ。特に青春時代やんちゃで過ごした方はその傾向が強い。他人につまらない青春時代を送ってきたと思われるのが罪悪であるかのように、やんちゃ具合をちょっと自慢げに語るのである。
ところが、社会人になってからの失敗談を自ら話して下さる方は極端に少ない。「若いころなんて何も考えていないボーっとした女の子でした」「あの作品に出演したことは、私の俳優人生で失敗でした」など、半生を飾らずにあっけらかんと話してくださったのは記憶にあるかぎり、夏木マリさんぐらいだったと思う。
人は未来を作ることはできるが、過去は作れない。これは時代をリードし世に名が知られる方こそ痛感することだろう。波乱万丈な人生を送ってきた春乃女史の自伝的エッセイ。彼女がどのように書き連ねていくのか、大変楽しみである。
この嬉しいニュースでようやく眠気が冷めてきた。
よっしゃ、もうひと踏ん張り頑張りますか……
モジョっこ