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高齢者施設の火災・焼死にみる 老後の悲惨と無駄な空港の関係

<テレビウォッチ> またしても老人施設の火災による犠牲である。札幌市の認知症グループホーム「みらい とんでん」で7人のお年寄りが亡くなった。

そちらに回す金あったら…

   夜勤の当直が1人しかいなかったこと、スプリンクラーが設置されていなかったことなどが、死者を増やしたといわれる。2006年には長崎県の「やすらぎの里」で7人が、1年前には群馬県の「たまゆら」で10人が犠牲になった。施設火災は繰り返されているのだ。

   鳥越俊太郎は「高齢化が進む中では他人事ではない。私たちの問題」とした上で「認知症の人が入る施設に国とか社会のお金が回っていない。利用者が少ない茨城空港をつくるために220億円かかっている。そちらに回す金があったら介護の施設に回したらどうかと思う」と話す。

   吉永みち子は「民間の役割と国の役割をきちんと考えてやって行かないと、これからの高齢者は悲惨だ。問題のある施設を排除していったら高齢者は行くところがなくなってしまう」と語る。

景気がよくなる

   松尾貴史は「収益につながらない事業だから国も金を出しにくいのかもしれないが、老後が安心できる体制が整備されていたら、老後にさしかかる前にお金を使っても大丈夫となったら、世の中に金が回って景気がよくなる。政治家は長いスパンで考えてほしい」と、注文する。

   赤江珠緒が「高価といってもスプリンクラーに費やさないと」と言うと、鳥越が「民主党がゼロベースで予算を組み替えるというのなら、そういうところも入れて、いらない空港は外して見直してほしい」と繰り返した。