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「舛添新党」のざわめき 「ただの話題作り」説

<テレビウォッチ> 「総理大臣にふさわしい人だれ?」という世論調査(4月10、11日のANN電話調査)で1位だった舛添前厚労相。何を目論んでいるのか、4月14日には橋下、東国原両知事との連携も視野に入れる意向を表明した。

橋下、東国原両知事

   番組では、赤江キャスターが「一体どんな思惑があるでしょうか?」と、前厚労相の気になる動きを取り上げた。両知事との連携の狙いについて舛添は「経済活性化と地方分権のふたつを実験的にやれるところが必要で、政策で連携する。橋下知事とは大阪特区構想などの議論を重ねてきた」という。

   もっとも橋下は「国政に出るつもりはない」と。東国原は、自ら話を持ちかけ4月15日に東京都内で舛添前厚労相と会談する予定だが、懲りたのか「新党を立ち上げることはない」と、それぞれ距離を置いた形。

   人気度1位をバックに自民党執行部批判の笛を吹けども、永田町では一向に踊ってもらえない。では、どんな思惑があるのか??

   スタジオでは、ジャーナリストの鳥越がコメンテーターの口火を切って舛添の胸中を次のように推測した。

   「ボクは、舛添さんは今、自民党総裁になる気持ちはないと思う。それより来春の都知事選で都知事に。大統領ですよ。ちょっとした国より大きいくらい。次の総選挙で自民党が勝てば、それを足がかりに総理大臣の目も出てくる。そのための基盤として両知事と連携を強めている」

「行動が伴わない」

   舛添の『夢』を代弁した形だが、そううまくいくかどうか?? 政治記者歴の長いテレビ朝日コメンテーターの三反園はまったく違った感想をもらした。

   「ボクは話題づくりだと思う。注目を集めるのが目的。人気を保たねば誰もついていかない。で、新党つくるのかというと、あっち向いても新党、こっち向いても新党で、ほとんど誰もついていかない。次の一手を決めかねているのでは。知事との連携についても、舛添さんは利用しようと思っているようだが、国政へのくら替えで批判されている東国原さんが逆に舛添さんを利用しようとしているのに気付いていない」

   赤江も「ちょっと焦っているのではないですかね~」と。これに応えて漫画家のやくみつるも「発信するが行動が伴わない。そういうイメージが舛添さんに定着してしまうんじゃないですか」。

   舛添に対して自民党内には「会議をすっぽかして、執行部批判ばかりしている」との冷ややかな声も多く、孤立し始めているとの見方も。

   三反園が最後に「自分のためにやっていると思われたら、人気は落ちますよ」と言い切った。