<1年前のワイドショー通信簿>「国の政治が安定せず、地方はほんろうされる。国の政策がまた変わるようなことがあれば、さらに迷惑を被る」
ねじれ国会迷惑と言っているのは、宮崎県の東国原知事だ。その東国原知事は1年前、ワイドショーでどんな評価を受けていたか。
「『情けないですね東さん』テリーが宮崎県知事大批判」(スッキリ!!)
「東国原知事の『正体』地方分権の否定者?功労者?」(スーパーモーニング)
「はじけた『東国原バブル』そのまんま知事でいられるの?」(とくダネ!)
自民党から衆院選出馬を打診された知事は、「私が次期総裁選候補者としてお戦いになるお覚悟はおありですか」という迷セリフで周囲を唖然とさせながら、ついには「やっぱり出ない」となって、翻弄された自民党はその後の総選挙で惨敗してしまう。
地方分権を当時の麻生政権に迫り、宮崎の特産品のPR役を自認してきた知事が、実は国政進出に色気たっぷりなことがわかって、ワイドショーも「それじゃあ、いままでのは何だったのよ」となったわけだ。テレビ朝日解説委員の三反園訓はこうコメントしていた。
「県政のために尽くしたいと言っている彼のことを、宮崎県民はどれだけ信用するか」
口蹄疫問題でワイドショーが東国原知事にやや冷淡なのも、このときの不信感が尾を引いているのかもしれない。(テレビウォッチ編集部)