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ドイツ夏フェスの将棋倒し惨事「死傷320人」の阿鼻叫喚

   「夏フェス」の惨劇をおさめた映像がYouTube(ユーチューブ)に複数投稿され、欧米の視聴者を中心に大きな関心を集めている。

   問題のイベントはドイツのデュイスブルクで7月24日に行われた「ラブパレード」。欧州では最大規模のテクノ系野外フェスで人気だったという。しかし、この日の参加者にとっては惨劇となってしまった。大規模コンサート会場ではたびたび事故が起きるが、今回は会場の外の出来事だという。

群衆かき分け進む救急車

   当日は会場のキャパシティをはるかに超える100万人規模の観客が押し寄せたため、警察が入口を閉鎖。引き返そうとする人と会場に向かう人で身動きが取れない圧迫的な状況になり、20人が死亡、300人以上が怪我をしたという。

   「Love Parade 2010 Duisburg Tunnel 19 killed 」は、会場に向かいながら撮影したものと見られる。場所は会場へ続くトンネル内だが、撮影者は列のかなり後方にいたと見られ、周囲にはスペースがある。歩きながら歌を歌い、呑気な人が多数映っている。トンネルは20~30人ほどが横並びになれそうな広さで、上部も空間があり、窮屈な感じはしない。途中で救急車が群衆をかき分け進んでいくが、その先で深刻な事故が起きてるとは到底思えない雰囲気だ。

   より会場の近くと見られる映像では、広大なスペースが人で埋め尽くされ、押し合いへし合いの阿鼻叫喚、いままさに事故が起きても不思議ではないという緊張感があり、背筋が寒くなる。

   今回の事故を受けて、同イベントは打ち切りになるという。こんな死と涙の行進は、誰ももう二度と望まないだろう。

ボンド柳生