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サンマ高値「庶民の味」じゃなくなっちゃう?

   猛暑日が続く中、ちょっと気が早い築地魚市場から届いた秋の味覚・サンマの話題を取り上げた。

   といっても、値段アップの庶民には苦い話。異常気象に関係あるのか、水揚げ激減で昨年に比べ1匹あたり100円ほど高いという。

海水温高く漁獲大幅減

   築地の場外市場の店頭には、北海道産の刺身用新サンマが1匹580円(例年は480円) と表示されていた。解禁されたばかりの北海道釧路漁港で漁師に聞くと、2日がかりの漁でも水揚げは昨年の半分以下という。

   原因はやはり異常気象にあるらしい。サンマの生息地は海水温が10~15度の北西太平洋、北海道とアラスカの中間海域だが、今年は海水温が高く、サンマが集まってこないのだという。

   スタジオでは「高いサンマは食べたくないよ」の声が上がったが、先週サンマを食べたというテリー伊藤は「まだ脂がのっていない。9月に入ればおいしいサンマが食べられますから、いまムリして食べることはない」と言う。

   ただ、最盛期に入る9月以降になれば値段が下がるかというと疑問だ。水産庁は昨年の漁獲高351万トンに比べ、今年は221万トンと推定しており、値段も昨年の1・3~1・5倍、1匹120~130円(昨年は約80円)と値上がりが見込まれている。