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毒キノコ「見分け方」継承されず農家も「知らずに出荷」

   毒キノコが東京・墨田区のイベントや長野県のスーパーで販売されたという。ニガクリタケなる毒キノコが、食用のクリタケと間違って売られていたのである。ニガクリタケは食べると30分から数時間で嘔吐、下痢、腹痛に見舞われ、最悪の場合、ショック症状を起こして死にいたるケースもあるとのこと。

   小木逸平キャスターが両方を並べて、「クリタケはクリ色に近く、ニガクリタケは鮮やかな黄色」と説明しても、素人目にはよくわからない。ニガクリタケの方はかじってみると苦みがあるので、すぐ吐き出すようにとMC赤江珠緒が注意する。

親子で採りに行かなくなった

   長野県のスーパーで買った主婦は、夕飯で食べようとしたときにたまたまニュースで騒ぎを知り、ことなきを得たそうだ。幸い今のところ被害者は出ていないようだ。

   小木によると、信州あたりでは採る人が2つを見分けるのは基本中の基本だが、最近は親子などで採りに行く機会が減って、見分け方が継承されていないことが「毒キノコ騒ぎ」の背景にあるのではないかという。

   専門家は「資格を持った人がチェックする体制をつくっていかないといけない」と指摘する。日本には、キノコについてそういう制度はまだない。

   鳥越俊太郎(ジャーナリスト)は「出荷する人が間違ったら消費する側はわからない。これからも起きる可能性がある」という。オソロシイ話だ。