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女子シンクロ武田美保がアドバイス「緊張に勝つ方法」

   元女子シンクロナイズドスイミング日本代表として活躍し、現在はジュニア選手の指導にあたっている武田美保が12月14日(2010年)のブログで、緊張に勝つためにはどうしたらいいかをアドバイスしている。

   人を指導するうえで、改めてむずかしく思うのは、「本番で力を発揮することの難しさ」だという。緊張が力を引き出すこともあれば、足をひっぱる要素になることもありうる。指導者としては、技術面、メンタル面で伝えていきたいけれど、人それぞれで性格も考え方も違う。自分が実践してきた緊張をほぐす方法を、あわないと思う選手だっているはずだ。

   自身の現役時代は「あまり緊張しない方だった」。緊張感はあっても、その緊張に打ち勝とうとは思わないのだという。むしろ緊張とどう付き合おうかを考えていて、本番前の武田の頭の中はこんな感じ――。

「今さらジタバタしたところで何も変わらない。やるべきことはやった。練習中、酸欠になったこともないし、ウォーミングアップの時も違和感なく全てのことをこなせている。出来ない訳がない。出来ない理由がない。さぁ私の演技、みてもらおうか」

   自己暗示をかけるごとく、繰り返しくりかえし言い聞かせるのだ。ただし、「やるべきことはやった」と言えるのは、それくらい自信の持てるまで練習をしてきたから。ネガティブなイメージを打ち消すことのできる、徹底的な練習が武田を支えている。練習でできないことは本番でもできない。本番でマグレを期待するのはナンセンスだと考えていたそうだ。