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「自転車専用レーン」地元は「邪魔だ!」で東京・亀戸の実験頓挫

   自転車が歩道を走ると歩行者がアブナいが、車道を走ると自動車でアブナい。そこで自転車専用道(レーン)を設けるべきだという掛け声はかかるが、実際には遅々として進まない。実験的につくってみたが、地元の反対に遭って、延伸計画が頓挫しているケースもあるそうだ。

   東京・亀戸の国道14号では、車道を一車線分つぶして、幅2mの対面通行自転車道を400m整備した。国のモデル事業として行われたという。

   番組が取材した自転車利用者からは「やっぱり安全だ」「歩いてる人が一緒だと気を使うし、いい」「もっと長くなってほしい」と評価する声が聞かれた。

沿線は「荷さばきに不便」

   一方、その辺りは商店が立ち並ぶ地域で、番組の映像にも、専用道を横断して搬入・搬出を行う様子がカメラに数多く映っていた。そうしたクルマの荷さばきに、自転車道が邪魔だというわけである。

   この専用道はあと800m延伸の予定だが、計画は頓挫している。「自転車専用道があるせいで、荷さばきが不便だといった地元の反対がおもな理由」(国交省東京国道事務局)だという。