J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

東京の民度試される「ドングリの背比べで東国原最有力」

   永田町で以下のような与謝野馨経財相の戯れ歌が流行っていると「週刊新潮」が書いている。彼の祖母・与謝野晶子の有名な歌のもじりであるが、なかなかうまい。

「ああ 与謝野さん 君を泣く 君迷うことなかれ 知恵のまされる君なれば 支持者の期待もまされしも 支持者は票を積み上げて 民主と歩めと教えしや 民主に順じて盡(つく=筆者注)せとて 自民で当選させしかや」

   今や「『菅直人総理』は生気のない『カダフィ大佐』である」(週刊新潮)と評される菅内閣より、4月10日に投開票が行われる東京都知事選挙のほうに注目が集まっている。松沢成文神奈川県知事が出馬表明したことによって、どうやら石原慎太郎氏は国政への復帰を目論んでいるのではないかと見られている。それも「サンデー毎日」によれば、「亀井首相『選挙管理内閣』のち『石原慎太郎』本格政権樹立」シナリオまで、マジにあるのだそうだ。

   それはともかく、石原のいない都知事選はドングリの背比べ、帯に短し襷に長しの大混戦になる。新潮が、出馬表明、これから出馬するであろう候補を短評しているが、当を得ていておもしろい。

「偉くなったクラリオンガール・蓮舫」「一歩目から千鳥足の居酒屋・渡邉美樹」「日本の恥になる『東国原英夫』下品な脛の傷」「引っ越し『松沢成文』大義がない」

   その他にも、舛添要一氏や猪瀬直樹副都知事などの名前が挙がっているが、その中で、知名度があり浮動票が見込める東国原氏が有力なのだそうだ。新潮は「悪夢としか言いようがない」と結んでいるが、東京都民の民度が試される難しい選択になることは間違いない。

「携帯カンニング」麻原裁判でやろうとしたけど…

   今週、飲み屋で盛り上がる話題は、京都大、同志社大など4大学の入試問題が、ネット掲示板「ヤフー知恵袋」に投稿された事件であろう。報道によれば、仙台市在住の男子予備校生(19)が逮捕されたが、事の善悪は別にして、ある種痛快な事件ではないか。内部告発サイトと呼ばれるウィキリークスは、世界中のメディアに携わる人間の夢を具現化して、アッといわせた。スケールは小さいかもしれないが、受験生の多くが抱く願望を実現したという意味では、なかなかこいつやるわい、そう思ったのは私一人ではないだろう。

   日本より受験戦争がさらに激しい韓国では、受験生たちのカンニングを助けるためのプロ集団が多くあって、ITを駆使し、めったに失敗しないと豪語していると、新聞で読んだ。今回は「ヤフー知恵袋」に投稿したから、IPアドレスから送信者がたどられたが、友人や先輩、予備校の教師などを巻き込めば、事件化することもなかったかもしれない。おそらく、そうしたIT技術を使った知能犯はこれまでもいたのではないか。

   この事件から、昔、携帯電話を使ってやろうとしたあることを思い出した。確か1996年の春だったと思う。前年、地下鉄サリン事件などを起こし、麻原彰晃(本名・松本智津夫)教祖をはじめオウム真理教信者が大量に逮捕され、麻原被告の第1回の公判に注目が集まっていた。しかし、今でもそうだが、裁判中の撮影は禁止されている。そこで、私が統括していた「週刊現代」と「フライデー」で公判の模様を隠し撮りしようというプロジェクトが進んでいた。当日、フライデーが撮影に成功したが、現像してみると、写真の出来は悲惨なものだった。

   その後、99年に私は「Web現代」というインターネット・マガジンを創刊した。そのとき考えたのは、携帯電話を使って「法廷からのライブ中継」をやれないかというものだった。当時はカメラは持ち込めないが携帯はOKだった。裁判所側もそんなことを考える奴がいるはずもないと思っていたのであろう。だが、これは簡単にできる。携帯を法廷内に持ち込み、マナーモードにして外で待機している人間の電話番号にかければいいのである。その音声をひろってネットで流せばいい。

   そのときは麻原被告の公判はもとより、和歌山毒物カレー事件などが話題になったいた。これを携帯でライブ中継したら、ページビューは膨大な数になるはずだ。結局、私の意気地のなさで、この「計画」は実現しないまま終わってしまった。誰かいないかね、こうしたことをやる勇気のある人間は。

   もちろん裁判所から叱られるだけでは済まないかもしれない。だが、裁判は公開が原則である。裁判を一部の人間にしか公開しないのは、主権者である国民に裁判を検証することを困難にさせている、したがって…という主張はできるはずである。

「小向美奈子」素晴らしい太り方「Wポスト」必見

   さて、今週の必見は2本のグラビア。1本は「週刊ポスト」の「小向美奈子in MANILA」。彼女の素晴らしい太り方が余すところなく出ている。帰国して逮捕された彼女は、覚せい剤については、知らない、やっていないと否定しているというが、この写真を見る限り、覚せい剤をやっていたとは信じがたい膨らみ方ではある。

   もう1本は週刊現代の袋とじ「独占公開 佐藤寛子 封印されたHAIR NUDE」。彼女が出演した映画『ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う』(石井隆監督)が、ブルーレイとDVDで発売されるためのパブ記事だが、なかなかの迫力である。

   このところヘア・ヌードにはやや臆していた現代だが、これはヘアの大盤振る舞い。相手役が竹中直人というのが興をそぐが、藤原新也のグラビア「変態する都市 アキバ漂流」もあるから、400円でもお買い得である。

   それ以外では、通算1045勝、幕内優勝回数31回の「国民栄誉賞」力士・千代の富士(現九重親方)に、八百長があったとする元大関・北天佑の弟(元富士昇)の「覚悟の衝撃告発」(週刊文春)。事実だとしたら大変な問題である。九重親方はこの告発に黒白をつけなければ、角界はますます混迷するだろう。