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「原発連続事故」沈静できても数年がかりで冷却

   福島第1原発では、昨日(2011年3月15日)からこれまで問題がないとされてきた4号機の「深刻」な問題が顕在化してきた。4号機の使用済み燃料を冷やすプールの温度が上昇、水が蒸発している。

   このまま使用済み燃料を冷やせないと、使用済み燃料プール周りには、炉における格納容器といった防護手段が施されておらず、放射能がタダ洩れになってしまう。

巨大な深いプールで延々…

   京大原子炉実験所の小出裕章助教は「とにかくなんでもかんでも水を入れなければいけない。できることはそれだけ」

   なお、核燃料ともなると、巨大な深いプールで数年がかりで冷やし続けなければいけないそうである。しかも、燃料プールは全機にある。とくに1~3号機のプールが心配だが、他号機の危険性については「(炉から出してからの)時間や量にもよるので、一概には言えない」(中島健・京大教授)

   電気や水の供給システム、ラインが地震津波で不十分、不安定ななか、放射能で人間が容易に滞在できない場所あちらこちらに、延々と(いったい、いつまで?)大量の水を供給し続けなければいけないようだ。