J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

都内の被災県アンテナショップ大賑わい!買い物で支援できるなら…

   東日本大震災による自粛ムードの広がり。エコノミストは消費の落ち込みは3兆円超と予測、回復には2年かかると見る。ちなみに、阪神大震災は1兆7000億円で回復に1年。リーマンショックは6兆円を2年だった。

居酒屋閑古鳥、花見中止、旅館キャンセル

   とにかくすごい。東京メトロは乗客が21%減。 長崎ハウステンボスはホテルのキャンセルが1万人で、6割が外国人。別府の老舗ホテルも3~5月はキャンセル1800人で、町に外国人の姿がないという。むろん大口は中国人だ。

   札幌のテレビ塔はライトアップ自粛。関東の大手居酒屋チェーンは予約が半分以下に。歓送迎会などの中止だという。

   司会のみのもんた「お花見も自粛かな」

   そのお花見の宅配弁当チェーンは、イベント中止続出、花見客の注文ゼロ。老舗結婚式場は60組が延期または保留、中止も少し。こんなときに祝い事は…ということらしい。

   築地市場は奇妙な現象。三陸からの入荷がゼロになったのに、当然の価格高騰がない。宴会などの中止で需要が減ってしまったのだと。

   金井辰樹(東京新聞政治部記者)「居酒屋より高級料亭の自粛で高級魚が値崩れしてるという。 統一地方選挙までが自粛ムードとなると、民主主義として危うい」

   北川正恭(元三重県知事)「いま、西の地方の為政者たちが自粛ムードをどう転換するか議論し始めている」

   その関西でも、大坂・道頓堀のグリコの看板消灯。甲子園では鳴り物入りの応援禁止。東海道新幹線は乗客が3割減とは前代未聞。

大船渡の海鮮丼に客の列

   そんな中、修学旅行、海外の旅行者のキャンセル相次ぐ京都府観光課が、「当初はイベントを中止していたが、今後はできることは行う。東日本の分も西日本が支える」と転換 した。二条城のライトアップは行われるという。

   三屋裕子(日本バレーボール協会理事・スポーツプロデューサー)も「西の人は普通に暮らしてもらった方が復興が早くなると私は思う」という。エコノミストも「西の牽引がカギだ」と一致している。

   一方、東京都内の東北被災県のアンテナショップが大繁盛。震災で一時ものがなくなったが、戻ったとたんに、福島(八重洲)、宮城(池袋)、岩手(銀座)とも満員の客だという。

   宮城店で募金をおこなったところ1400万円も集まった。また、いわて店では大船渡の被災したすし店が海鮮丼を売ってがんばっていた。客も「少しでも支援になれば」という。

   みの「日本がひとつになるのは素晴らしい」

   でも、その同じ人たちが買いだめもするんですよね。ちぐはぐなニッポン。