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福島農家「避難指示区域外」でも田植え禁止の心配

「安全基準値以下でも買ってもらえない。この先、農家はどうしたらいいのか」

   風評被害に悩む農家を追った。福島県の避難指示区域外。県道沿いに広がる水田地帯にほとんど人影は見えられない。農家は「例年ならば、今ごろはみんなトラクターで田植えの準備をしている時期。でも、今は誰も外に出ない」と肩を落とした。

   福島県と農水省は、土壌調査結果が出る4月6日(2011年)ごろまで耕運を控えるよう呼びかけている。「耕運で地表のセシウムなどの放射性物質が拡散する恐れがある」からだ。5月の大型連休ごろには田植えの時期を迎えるが、調査結果次第で作付けが禁止される可能性もあるという。

打撃大きい「風評被害」

   茨城県高萩市で採取されたホウレンソウからは1キロ当たり1万5020ベクレルの放射性ヨウ素が検出されたが、日本人の平均摂取量で体への影響をみるシーベルトに換算すると、1日0・0049ミリシーベルト。専門家は「100ミリシーベルト以下であれば将来的にも健康への影響がないことは明らか」と強調する。

   では、ホウレンソウ以外の野菜は安全なのか。茨城県が風評被害対策に採取した県内産トマト、イチゴ、キュウリ、ニラ、ミズナ、チンゲンサイ、レンコン、キャベツの8品目を調査した結果、ハウス、露地栽培ともに規制値を下回っていた。

   司会のみのもんた「落ち着いて行動することが大切。いたずらに不安感をあおるような行動は慎むべきだ」