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英王室婚礼「皇太子殿下に出席して欲しかった」(勝谷誠彦)

   英国国教会に則った厳粛なロイヤルウエディング。集まった報道陣は8500人、180か国でテレビ中継され20億人が視聴したという。挙式そのものは聖歌隊の合唱などもあって少々退屈したが、それでもベールに包まれ中身がよく分からない日本の皇室の「結婚の儀」に比べると、すべてオープンなのが気に入った。

元カレ、元カノも出席

   挙式当日に初めてお披露目されたウェディングドレス。英人気ブランド『アレキサンダーマックイーン』のサラ・バートンが手掛けたという。ファッション評論家の大内順子によると、「片方ですごい現代的。同時にクラッシックの要素も取り入れ、流行としてはマーメイドラインといってほっそりしたトレンドがウェディングドレスのなかにある」という。

   裾の長さは、30年前に故・ダイアナ元妃が身に着けたのが7mに対し、半分以下の2.7m。ティアラもエリザベス女王からの借り物。イヤリングはキャサリン妃の両親から結婚祝いにプレゼントされたものという。やはり経済事情を配慮して総じて控えめだった。

   気になったのは、挙式が始まる祭壇前でウイリアム王子がキャサリン妃にヒソヒソ話しかけていた中身。地元イギリスでも話題になり探ったのだろう、「『beautiful 』と話しかけた」と伝えられている。さらに新婦の誓いの言葉で気になることが。30年にわたり英王室を研究している神奈川大の石井美樹教授は次のように指摘する。

「伝統的なキリスト教の誓いの言葉『主に仕えるように夫に従いますか』というクエッションがありませんでした。女性に平等意識が高まっており、キャサリンさんは現代的な女性で、今を生きる女性だと思います」

   石井教授は招待客のなかにも意外な姿があったという。

「ウイリアム王子の元彼女とか、キャサリンさんの元彼氏とかが招待客のなかに入っていた。イギリスやヨーロッパでは男女が分かれてもずっとお友達、ちっとも不思議な光景ではないと思う」

   そのけじめのなさが原因で、チャールズ皇太子と故・ダイアナ元妃の離婚となったのではと思うのは考えすぎか…。

大震災被災者に配慮

   スタジオでは皇室関係となると一家言ある勝谷誠彦(コラムニスト)が「ひとこと言っていいですか」と断って次のように発言した。

「多分、大震災を考えて皇太子殿下は行かれなかったということですが、ボクは行って欲しかった。自分の家の不幸と人の家の幸せとは別。これだけ世界中の人が集まっているのだから、行って慰めの言葉をもらい、しっかりしたお礼を申し上げるべきだったと思う」

   それには答えず、キャスターのテリー伊藤が「あのときは幸せだったとよく言いますが、キャサリンさんにはこれから幸せになって欲しい」と言う。これに司会の加藤が「結婚式が幸せのピークだったではなくてね」と相槌を。この種のテーマでは、茶化し気味の2人と勝谷の間に深い断層が…。