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「行かなければ首になっちゃう。東電さまさま」被災者作業員の苦衷

   福島県のある温泉街(いわきのようだ)を番組が休日訪れてみると、一般観光客は少なかったが、原発の作業員たちで周辺の旅館は埋まっていたという。

   地元の福島第一原発で20年間働いているという40代のAさんは3月30日(2011年)から、とある旅館でずっと寝泊まりしながら、ケーブルのしせつ(ナレーションママ、敷設か?)作業をしているという。

   自宅は原発から20km圏内で、避難者の立場でもある。「迷いはあったが、自分たちも早く(家に)戻りたい。なんとか早く収束させたい」との思いから原発に戻ったという。

放射線管理手帳も施設内に残して逃げた

   いま気がかりなことは、被曝量を管理し、労災などの認定の資料となる放射線管理手帳が原発外に持ち出せないことだそうだ。手帳自体の放射線量が高いためだというが、司会の小倉智昭は、「こんな(高い)数値の手帳を外に持ってかれては困る」という思惑が働いているとの「うがった見方」を披露した。

   Aさんの両親は福島の避難所で暮らしている。父親は「ホントは(原発に)やりたくなかったです。行かなければクビになってしまう。心配です」「本当に我々、東電さまさまなんですよ。事故さえなければね」と話した。