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やっぱり我が家!瓦礫の中でプレハブ暮らし-中古60万円で手作り

   一面に瓦礫が広がる。その一角に小さなプレハブの建物。ろうそくの明かりで家族が夕食をとっている。再び津波に襲われる危険があるが、自分の土地を離れたくないと、避難所を出て我が家に住む人たちがいる。「朝ズバッ!」は岩手県陸前高田市のそんなプレハブの生活ぶりと土地への愛着を伝えた。

物置、風呂場、トイレ付き12畳

   戸羽孝信さん(61)は妻セツ子さん(59)と息子の3人暮らし。津波で流された自宅の跡にプレハブの家を建てた。60万円で買った中古だ。広さは12畳。拾った瓦礫を使って仕切りを作り、部屋割りをしている。物置、風呂場、トイレは手作り。ブレーカーも蛍光灯もあるが、電気は来ない。高台の避難所に一輪車で生活物資を取りに行く生活だ。戸羽さんは「不便でも自分の土地だから落ち着く」と話す。

   市は復興計画ができるまで被災地域に建物を建てることを自粛要請しているが、強制力はないという。

   畑山文梁さん(66)は妻修子さん(62)と2人暮らし。やはり自宅跡にプレハブを建てて住んでいる。食料は避難所に届く救援物資が頼り。ご飯は2台のガスコンロで作る。テレビや洋服タンス、洗濯機は引っ越して行った人から譲り受けた。ガソリンを燃料とする発電機を備え付け、1日2時間電気を使えるようになった。不自由な生活だが、修子さんは言う。

「自立しなけりゃいけないんだという思いがありました。みなさんの応援に甘えていてばかりではだめだと」

「ここを離れる気持ちはないですね」

   夫の文梁さんが司会のみのもんたに電話にこたえる。

   みの「どうですか」

   畑山「我が家ですから快適ですよ」

   みの「危険は承知の上なんでしょう」

   畑山「そうです。いざという時のため、車は山のほうに向けています」

   みの「避難所はどうでした?」

   畑山「ストレスがあるので1か月が限度ですね」

   みの「義援金はきましたか」

   畑山「まだ1円も届いていません」

   みの「子どもさんはなんと…」

   畑山「群馬の娘がこっちへ来いと言ってくるんですが、みなさんにお世話になったので恩返しをしなくてはいけないという気持ちもあって、ここを離れる気持ちはないですね」

   やり取りを聞いていたコメンテーターの北川正恭(元三重県知事)「凛としていますね。偉い」。