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荒茶セシウム検査-「やるべき」(厚労省)VS「必要ない」(農水省)

   神奈川を皮切りに続々と判明するお茶の放射能問題。生茶葉については、茨城などおもに東日本太平洋側の5県20市町村で基準値超えのセシウムが検出されたという。

   お国は生茶葉に野菜の規制値、淹れたお茶には水の規制値を適用しているというが、扱いが難しく、議論になっているのが「荒茶」だ。荒茶は生茶葉を蒸し、乾燥させた状態。番組の説明では、生茶葉が荒茶になると、重さは5分の1になるが、放射性物質の量はほとんど変わらないため、セシウム濃度が上がってしまう。しかし、淹れたお茶では、荒茶から30~45分の1の濃度になる。

大きく変わる「淹れる前と後」

   厚労省は、生茶葉、淹れた茶に加え、荒茶も検査すべきとしているが、片割れの農水省が仲間割れ。検査は必要なしとの立場で、それに従い、検査を拒否する自治体も少なくない。消費者は荒茶を直接口にしない、規制値が曖昧との理由だという。要するに、生茶葉や飲用段階でOKなものが、中間工程で引っかかることを避けたいのだとみられる。

   「検査を受けなくていいとする製造者側を、消費者はどう見るのか。難しいですねえ」と司会の小倉智昭。番組コメンテイターでお茶好きだというピーコは「お茶っ葉を食べるわけじゃないから、私はそんなに気にしてない」との意見だった。