J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

仏大統領にさっそく釘差された菅首相「脱原発なんて言うなよ」

   日本時間の今夜(2011年5月26日)からフランスのドービルで始まるG8サミット。東日本大震災による東電・福島原発の事故を受けて原子力の安全性が主要なテーマだ。日本の菅直人首相の発言が注目されている。だが、首相をみる「朝ズバ!」の面々の眼差しは期待というより不安気だ。

米仏「推進」、独伊「脱原発」のサミット

   サミット開催に先立ち、首相は主催国フランスのサルコジ大統領と会談した。首相が原発事故への支援に感謝するとともに「原発事故の徹底的な検証を踏まえ、安全性を確保する中で原子力を活用していく」と述べたのに対し、サルコジ大統領は「原子力か原子力なしでいくのかという議論は適切でない」と応じた。

   司会のみのもんたが問いかける。「このやりとりはなにを意味しているのか」

   コメンテーターの金井辰樹(東京新聞政治部次長)が解説する。「こんな事故があってからといって、まさか、脱原発なんて言うんじゃないよね、菅さん、という意味ですよね」。

   みの「念を押された?」

   金井「そうだと思いますよ。原発に関しては推進の米仏と脱原発に舵を切った独伊で見解がかなり違う。それで、サミットが始まる前に菅さんと最初に会って・・・」。

   みの「釘をさされたわけ?」。

   金井「そういうに理解していいと思いますよ」

   みの「そういえば、サルコジさん、震災後いきなり飛んできましたよね」

   金井「それぐらいフランスにとって、原発は自分たちのエネルギー政策という意味でも、原発の技術を輸出する意味でも、大事なものだということです」

心配な受け狙いの思いつき「国際公約」

   北川正恭(元三重県知事)も「菅さんが推進派のサルコジさんにつられて、安全性を確保しながら活用といったのか、そんな(外交の)駆け引きが垣間見られたですね」

   小松成美(ノンフィクション作家)は「いまだからこそ、日本はエネルギー政策を提言できる立場にいる。未来の子どもたちにとってどんなエネルギーがいいのか、このサミットで提言してほしい」

   最後に北川が駄目を押した。「思惑で先行してしゃべるんじゃなくて、科学的な根拠をそろえて断固やるという決意が見えなくてはいけない」

   みの「まあ、サミットというと、写真撮影の時、どの位置に並んで写るかといったことばかりが話題になるんですけどね」

   さて、菅首相、記念写真でどの位置に並ぶのか。ともかく、受け狙いの思いつき的パフォーマンスで「国際公約」をして来てもらっては困ります。