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整体師殺害の准看護師母親「事件予感。3日前から急に無口に」

   母親は娘の身に何かが起きることを予感していた。茨城県ひたちなか市で、妻が整体師の夫を殺害した事件で、共犯として逮捕された妻の知人で准看護婦の菊池明代容疑者(27)の母親はそう話す。

「娘が刺した」納得できない一言

   妻の澤田さつき容疑者(38)は警察での取り調べに対し、「以前から夫の暴力に悩んでいた。仕事もせずパチンコなどで遊んでいて不満を持っていた。犯行は2週間前から計画していた」と供述しているという。実際に刃物で刺したとみられるのが菊池だが、母親は取材した阿部祐二リポーターにこう話す。

「事件の3日前頃から急に無口になり、不機嫌になったんです。何か悪いことが起きなければいいと思っていたんですが…。犯行の時、さつきさんに明代が『あなたは寝室に入っていて』と言ったとされていますが、あれだけ心酔していたさつきさんに『あなたは』とは言うはずがない。何か信じられない感じなんです」

   2人の関係については、「4年前に明代が暴力団員とトラブルとなり、その仲裁に入ったのがさつきさん。このため、当時妊娠していたさつきさんは流産したと話していました。それ以来、明代はさつきさんを尊敬するようになり、素敵な人、人生の師匠だと言うようになったんです」

天井まで飛び散った血痕

   司会の加藤浩次は「これはにわかに信じられない話だ。准看護師が暴力団員とトラブルを起こすということがあり得るのか。作り話のような気がする」と疑問視する。

   八代英輝(弁護士)「通常の殺人事件ならば、実際の犯行に及んだ者の方が罪は重くなる。ただし、犯行を指示した者から精神的支配を受けていれば事情は変わってくる。菊池容疑者とさつき容疑者の精神的な従属関係がどの程度であったのか。その解明がこの事件のカギとなります」

   殺害は6月14日の午前4時ごろで、リビングのソファで寝ていた夫の孝幸さん(37)は後頭部や背中を刃渡り40センチの包丁で刺され、天井にまで血が飛び散っていたという。