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東京スカイツリー巨大な地下水槽―さて、何に使うのでしょう?

   世界一の高さばかりが注目されているけれど、東京スカイツリーの地下には何があるのか。アッと驚く構造が16日(2011年6月)に公開された。取材キャスターの井上貴博が見たその地下…。

25メートルプール17杯分

   地下1階に下りると1000台を収容できる巨大地下駐車場があり、さらに20m地下まで降りるとコンクリートで囲まれた巨大な空間が出現した。幅約8メートル、奥行き約17メートル、深さ約16メートルあり、これが4つある。完成すれば水蓄熱槽と呼ばれる水槽になり、常時約7000トン(25メートルプール17杯分)の水を貯めることができる。

   いったい水を何に活用するのか。大型の熱源機器を電力消費の少ない夜間に稼働させ、水道水を夏は5℃に、冬は48℃に調節し、地上のオフィス棟や複合施設の冷暖房に使うという。これで電力使用量を半分に減らすことができる。この水は大災害時には、生活用水や消防用水に利用する計画も検討されている。

   地下には節電対策がもう1つある。年間15~17℃とほぼ一定している地中の熱を利用して、地下深くに埋設したパイプに水を通して冷暖房に活用するという。

ライトアップの電球はすべてLED

   こうした省エネ意識は地上のスカイツリーにも生かされている。夜間のライトアップに使われる1995個の電球はすべてLEDで、2種類の照明を採用する凝りよう。「雅」と名付けられた江戸紫と金箔がモチーフの照明と、隅田川の水をイメージした「粋」と名付けられた水色の照明で、開業後は1日おきに夜空を彩る。

   地下構造物といい、地上の建造物といい、東京・下町の夜空に咲く「高嶺の花」を想像してしまうが、スタジオの司会者、みのもんたは「花より団子」だった。

「来年5月22日の開業日に行かなくては。多分、おめでとうございますで、引き出物に紅白のおまんじゅうが…。早く行きたいな~」