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松本復興相「暴言辞任」ワイドショーは批判できるか!?

<今週のワイドショー通信簿>久しぶりのわかりやすい「トンデモ大臣」の出現にワイドショーも興奮したのか、思いっきり「お茶の間正義」を振り回した。

   「松本復興相 威張って凄んで被災地オレサマ行脚」(フジテレビ系・とくダネ!)、「松本復興相『放言、暴言、脅し』-こんな人物しかいなかったのか」(TBS系・「朝ズバッ!」)と真っ正面から批判し、コメンテーターたちも非難を浴びせた。ドラゴン松本は「大臣やめない」と強気だったから、もっともっとネタになると踏んでいただろうが、あっさり辞任。しかし、今度は辞任の弁がヤリ玉に―。

オフレコ恫喝に及び腰

   「辞任直前まで珍妙釈明『九州人だしB型だから』」「『辞任の弁』もやっぱり自分買い被り」(「朝ズバッ!」)、「『6月中に大臣辞める』と言って引き受けた『腰掛け気分』」(とくダネ!)といった調子だった。

   この種の騒ぎでは定番の「地元の声」を拾ったのが、「『穏やかで気さくな方』地元じゃ意外にいい人らしい」(テレビ朝日系・モーニングバード)、「『豹変』の謎―あんな人じゃなかったのに」(とくダネ!)だ。しかし、地元の声は同情論2、批判論1で塩梅するのがテレビの常で、「結論」はどうにでもなる。

   松本の非常識な言動は東北放送が報道したことで明らかになったが、他のメディアは「オフレコだぞ。書いたらその社は終わりだから」という恫喝に及び腰になった。正義漢面で批判できるワイドショーはあったか…。(テレビウォッチ編集部