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イモトアヤコ素晴らしいガイド―盲目18歳キリマンジャロ登頂

   これまでも24時間テレビで、津軽海峡横断、トライアスロンなどに挑戦してきた盲目の少女、立木早絵さん(18) が、今年はイモトアヤコ(25)とアフリカの最高峰キリマンジャロ(5895メートル)に挑戦した。

   テレビ番組だから、放送時間内にしかるべきシーンにならないといけない。ご来光にまず焦点を合わせ、登り切っていれば大成功という算段だった。イモトは2009年に登頂していた。その経験を生かして、今回は5月から早絵さんと歩き方、呼吸法などのトレーニングを開始。7月には富士山で実践もしたうえでの挑戦だった。

6日がかりで5895メートル

   登山開始は16日(2011年8月)の金曜日。12キロ標高で900メートルを5時間で登るというペースで、途中3か所の中継点を経て、頂上まで6日という日程だった。イモトが先導して、ひもを握った早絵さんが続く。全行程が50キロと長いだけではない。きついのは高度、酸素不足との戦いだ。

   2日目、高山病で担架で運び降ろされる登山者もいた。3日目4000メートルを越えた。24時間テレビが始まったときにはまだ歩いていた。その後、最後の山小屋で仮眠をとって、10時間登るとご来光が拝める。むろん夜中の出発になる。4時間歩いて5400メートル、気温マイナス5度。 さらに歩いて、5600メートルの地点で夜が明けた。アフリカ大陸の真っ平らな雲の彼方から黄金色の光が射した。顔で光を受ける早絵さん。

「感じます。感動します」

   そしてきのう午後4時半、ついに頂上に立った。早絵さんが標識に触れる。

24時間テレビじゃ伝わらなかった「空気の薄さ」

   医師でタレントの友利新「健常者でも難しいのに」

   勝谷誠彦(コラムニスト)「海外で5600メートルまで登ったことがあるが、この映像で唯一伝わってこないのが、空気の薄さなんですよ。3歩歩いてハアハアという状態ですから。(イモトの)立ち居振る舞いを見ているとプロ。素晴らしいガイド」

   司会の加藤浩次「おめでとうといってやりたいけど、いま下りてる最中なんですよね」

   登るより降りる方が大変だ。無事を祈ろう。