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野田首相ノーサイドとはいきそうにない小沢一郎の虎視眈々

   「民主党のどじょう」と司会のみのもんたが紹介した。「朝ズバッ!けさの顔」コーナーは民主党の新代表に選ばれた野田佳彦財務相(54)。

「ノーサイドにしましょう、もう」

   代表就任後のあいさつで、野田はこう切り出した。「脱小沢」「親小沢」で争った代表選が終わり、党内対立はたして解消するのか。いつもは金曜日のコメンテーター与良正男(毎日新聞論説副委員長)が出演、悲観的な見方を示した。

幹事長人事で瀬踏み

   与良が言う。

「民主党は代表選が終わると、いつも挙党態勢、ノーサイドというが、すぐまたぶり返すんだよね。小沢さんは人事を見てからだといっているから、まだまだ終わらない感じですかね。相変わらず、幹事長を誰にするかという話になっている」

   「支援したいが、言葉だけの挙党態勢かどうか見極めなければならない」という小沢の昨日(2011年8月29日)の発言は、裏を返せば幹事長など人事面での配慮がないと協力できないという意味だ。

   三屋裕子(スポーツプロデュサー)「人事は適材適所でいいと思う。派閥に割り振るとか、自民党時代のようなやり方ではなく、野田さんに決まったのだから、野田さんがやりやすいようにやればいい。野党との連立より、まず党内連立」

   党内融和、挙党一致とは人事のバランスだけではないはずだ。政策面はどうなのか。三屋はこの点を危惧する。

「マニフェストの見直しなど、民主党の中が本当に融和できるのか、すごく不安です」

来年9月の民主党代表選が「本番」?

   実際、海江田万里経済産業相を支持した川内博史衆院議員などは、「党には深い深い溝がある。民主党という党の中にふたつの党があるようなもの」と語っていた。今回、5人の候補者が出て互いの主張を訴え選挙をした結果、野田が選ばれた。敗れた側は新代表の方針に従うのが筋で、あくまで自分たちの主張を通そうすれば、いつまでたっても対立は解消しない。

   小沢は昨年6月の代表選に樽床伸二・元国対委員長を立て、9月には自ら立候補していずれも敗れて今回で3連敗。しかし、来年9月の代表選にも出馬を目指しているとの観測もある。1年後をにらんで党内抗争はもう始まっているのか。