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なでしこ叩きに血眼の中国メディア―アジア予選大丈夫か!

   9月1日(2011年)からロンドン五輪女子サッカーのアジア最終予選が行われる中国に入ったなでしこジャパンのメンバーが、さっそくアウエーでの試練に見舞われている。

   29日から練習を始めた場所が、サッカー場ではなくゴルフ練習場だったのだ。サッカーの練習にゴルフ練習場をあてがうとは、国際試合を開催する資格があるかと言いたいが、まあ、苦笑いをしながらウォーミングアップを始めた途端に、今度は突然の豪雨に見舞われ練習中止というハプニング――。

移動バス内撮影を注意したら「無礼だ!」

   現地の新聞は何が気に入らないのか、日本代表にケチばかり付ける。「格好つけすぎ」「日本女子サッカーチームは自信過剰。いっさいの取材を受けないうえ、撮影すら拒否。その対応は無礼だ!」というのである。

   なでしこサイドは選手への影響を考えて取材制限をしているのだが、それを中国メディアは「規制が厳しすぎる。世界チャンピオンになったからでしょうね」という。しかし、取材のマナーがひどすぎる。なでしこメンバーが乗っているバスに記者が勝手に乗り込み、写真撮影をしたことを厳重注意をしたことがきっかけらしい。日本では論外だが、厳しい報道統制の裏返しというわけか、中国では当たり前らしい。

   まあ、それだけ日本代表が驚異というわけなのだろうけれど、一方で各国選手の公開練習スケジュールを見ると、公開していないのは中国だけ。練習場所も明らかにされていない。

ヨーロッパ選手「中国で試合したくない」

   司会の羽鳥慎一「本当に、いろんな意味でスゴイ国ですね。海外の試合でメディア攻撃、駆け引きってどこでもあるものですか」

   スピードスケート金メダリストの清水宏保は次のような感想を語った。

「どこの国でも、そこの場所で練習をやる場合、規制がかかる。地元の選手に有利な条件で練習させる。ただ、中国は非常に過剰になりすぎている。
ヨーロッパの選手に中国の試合は行きたくないという選手が結構多い。今回は陰湿さが見受けられる」

   イメージコンサルタントの吉原珠央が「日本では海外選手の受け入れは?」と清水に聞いた。

「日本は大歓迎、ウエルカムで、むしろ母国より外国選手に合わせて歓迎する。食事にしても、日本の選手に合わせないで外国選手に合わせて作る」

   吉原「おもてなしの心なんですね」

   そこまではちょっとやり過ぎ。日本選手も外国選手も同じでいい。