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閣僚期待度「1位蓮舫」「2位玄葉・細野」―内閣支持率40%アップ

   JNNが先週末に行った世論調査によると、野田内閣の支持率は66.5%、先月の菅内閣支持率から40ポイント以上もアップした。司会のみのもんたによると、「世論調査を始めた1994年以降、6番目の高支持率です」という。

中長期政権期待が7割

   野田内閣の支持理由としては、「3割の人が野田首相の人柄や雰囲気と答え、次に政策や政治姿勢・安定感と続いています」(みの)だった。

   野田にいつまで総理大臣を続けて欲しいかという質問には、「2年から3年と、4年以上と答えた人が合わせて7割で、自民党支持層でも過半数に達し、国民は安定的な長期政権を望んでいます」(みの)。

   この高支持率をどう見るか。コメンテーターの柿崎明二(共同通信編集委員)は「スタートしてはそこそこの支持率だが、今後この支持率が劇薬になるかもしれない。これ以上の支持率を得ることは考えにくく、残りは現状維持か支持率の低下。いずれにしても、難しい舵取りが迫られる」とコメントした。しかし、発足したばかりの内閣をつかまえて「残りは…」と口走ってしまう記者は、早くも野田内閣つぶしに頭の中はいっぱいということなのだろうか。

評価できない有権者「4人に1人」

   野田内閣で期待する閣僚では、1位が蓮舫行政刷新担当大臣、2位は玄葉外務大臣と細野環境・原発担当大臣で、「蓮舫の役割は公務員の給与カット問題。これができなければ、彼女は無用の長物になる」(池田健三郎・経済評論家)

   これもなんとも乱暴な話で、行政改革がただ公務員削減、給与カットに矮小化されたら、下っ端役人の給料だけ減って巨大組織は残るということになってしまう。

   みの「支持率に高低差が生じることは、国民の期待を裏切っている証拠。被災地の復興、原発問題、財政、外交と難問が山積み。野田内閣は評価できないという人も25%いた。どこまで国民の期待に応えられるか」

   自民党政治の行き詰まり、政権交代、民主党の機能不全…で明らかとなったのは、選挙の時だけ投票して後は丸投げで、文句だけは言いますという「委託民主主義」の有権者ではもうダメだということだろう。「さて、国民の期待に応えられるか」ではなく、必要なのは国民がこの内閣をどう使い倒すかという知恵だろう。