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ノーベル賞日本人ダブル受賞でも喜べなかったワイドショー

<1年前のワイドショー通信簿>毎年この時期はノーベル賞受賞者が発表になるが、去年は化学賞に北海道大学・鈴木章名誉教授と米パデュー大学・根岸英一特別教授の日本人ダブル受賞となった。朝のワイドショーも大喜びだったが、日本の科学分野のお寒い現状についても目を向けた。

   「日本人ダブル受賞でも手放しで喜べない科学分野のお寒い現状」と心配したのはテレビ朝日系の「スーパーモーニング」。鈴木教授の「理科系を目指す日本の若者が減っているのが大変嘆かわしい」という談話を紹介しながら、キャスターの鳥越俊太郎(ジャーナリスト)は「日本の現状は、必ずしも今回の受賞を喜んでいいというふうにはなっていない。国家の予算も科学技術関係は増えているとは言いがたい」と批判した。

   フジテレビ系の「とくダネ!」も「ノーベル賞受賞続いているのに止まらない『理系ばなれ』生涯賃金低いから?」と、若者の科学離れには大きな理由があるとした。司会の小倉智昭は「生涯賃金でいうと、文系の方が理系より家1軒分くらい多い」と言い、コメンテーターの眞鍋かをり(タレント)は「文系の方がモテるってのがあったんですよ、高校のとき」と、理科系の不人気ぶりを話した。いやいや、最近はリケジョに期待できるんじゃないかな。(テレビウォッチ編集部